小説と、人生の遊び方。 川崎・J・悠太 (旧登録名: 川崎・G・悠太)

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2018年11月

ルー・タイスよりも俺のじーちゃん(母方)の方が長生きしてるんですけど 【新約苫米地式コーチング】

 よくよく考えてみたらそうだ。現状の外のゴールだかなんだか知らんが、長生きするためには別に必要無いものである。ルー・タイスが80歳まで生きられなかったことがエビデンスとなるだろう(というか、気功ヒーリングだかでなんとかしろや、苫米地英人さんよ)。
 俺のじーちゃんの楽しみと言えば、西武ライオンズと孫の顔。あとは、妻(俺の祖母にあたる)。そのくらいだったんじゃないか。時代劇とかもあるかもしれないが、そんなもんである。
 長生きしたいなら、下手にゴールがなんだと言うよりも、目の前の楽しみを見付けた方が良い。プロ野球とかは特にそうだ。先が読めない娯楽である。しかしながら、オフシーズンになっても、来年また開催されることがほぼ確定している。「何が起こるかわからない」。それだけである。
 ただの客であろうが、大事な鑑賞者である。プロ野球があれほどまでにビジネスとして成功し、高い年俸を選手に払うことができ、優秀な選手が他のスポーツ等に流出しないのは、たくさんの客がいるからである。無理にプレーヤーである必要は無い。

 ステータスクオに縛られる人生がつまらないものであるかどうか。それは、本人が決めることだ。他の人があれこれ言うことではない。むしろ、今あるものを楽しめない状態でゴールがなんだと言っている方が不健康かつ、つまらないであろう。
 目の前のものをしっかり見られないと、側にいる人間が酷いことになるわけだし。どこかのビ・ハイア事件のように(誰が悪いとかは、もはや言及しないが)。

 抽象度の高いなんちゃらを追い求めるのも結構だが、目の前の人間、物、世界、空気をもっと味わってほしい。そこを無視するなら、早く脳幹をインターフェイスに繋げてしまった方が良い。

『「小説の書き方」というタイトルにするはずだったが、そうも行かなかった小説』 百合小説『瑚』の番外編でもある

 「で、先生。小説ってどうやって書くんですか?」

 やれやれ、この女は、僕の授業を聞いていなかったのか。


 「ねえちょっと、後頭部を見せてくれる?」
「ん?後頭部?」
はぁ、見覚えのある後頭部だ。最初見た時は「綺麗な髪だな」と思ったが、授業中に何度も見てるうちに飽きてしまった。起こすのも面倒だから、そのままにしていたが……。何故、今になって小説の書き方を訊いてきたのだろうか。っていうか、授業で喋ったし。はぁ、この女、厄介者だわな。
 
 「あのさ、僕の授業、どこが不満なの?」
話の本筋とは全く関係無いが、聞かずにはいられなかった。

「え?先生の話って難しいでしょう?訳わかんないから、気付いたら寝てるんです。あ、でも、なんだっけ、あれは覚えてますよ。 「本当は女として女と恋愛したかったけど、まあ、男に生まれたことだし、まあ、そうね、客観的に女と女を眺めることができてよかったかなぁ。あー、でもなぁ……。なんというかさー、男ってだけで警戒されるしー……。」でしたっけ?あの時ちょうど起きてたんですよ。」
「はぁ、一言一句合ってるねぇ。」ああ、その時だけこいつは起きて、こちらをじっと見ていたんだった。あの話、そんなに重要だったかね。

 「あと、先生の声、すごく落ち着くんですよ。普段は夜眠れないけど、先生の授業の時はよく眠れて。ありがとうございます。」嬉しくない感謝の言葉だ。
「はぁ。あ、僕相手に恋愛しないでね。生徒に手を出すと上に怒られるから。なんかさー、頼まれたら断りたくなくなっ……」
「気持ち悪い。やめてください。私には好きな人がいるんですから。いや、まだ私のものじゃないけど……。でも、先生からそういう目で見られるのは絶対に嫌ですからね。」
 気持ち悪い。人生で何度言われただろうか。しかしまあ、見た目が良い女に言われるのは気分が良い。何故かは知らないが。ただ、毎日言われたら、飽きるだろう。

 「それはよかった。どんな人なの?その人。」
「えっと、頭の良い人で、かわいくて、かっこよくて、綺麗で、優しくて……。胸のサイズがちょうどよくて。あとは、えーっと……。」
「あ、女性なのね。よかった。」本当に、よかった。
「ああ、先生そういうの好きですもんね。いや、だから先生に訊きに来たんだけど。」
「経験はどのくらいあるの?」
「無い。私にあると思います?ってか、セクハラですよそれ。」知るか。
「あー、確かにまあ、あなたの相手をするのは大変だろうなぁ。」
「想像しないでくれます?気持ち悪い。」
まただ。
「うーん、でも、たぶん、あなたのことを好きになってる女性は結構いると思う。まあ、あなたにその余裕が無いからね。他の人で練習しておくのもいいと思うけど。」
「嫌です。あの人じゃないと。」
 はぁ、めんどくさ。ま、そこが良いんだな。女と女の場合はね。男の嫉妬とやらは、見てられん。汚物だ、あんなもん。

 「ま、しゃーないね。頑張れ。そういえばさ、小説の書き方を教わりに来たんじゃなかったの?」
「あ、そうだった。ねえ先生、敬語使わないと怒る人?」
「好きにすれば?」
「やった。でさ、アンタさ、どーやって小説書いてるの?」
アンタぁ?ま、いいや。こういうところも、かわいらしい。その素敵な女性とやらと、どんな恋愛をするんだろう。楽しみだ。まあ、だいぶ先だろうけどな。
「えーっと、とりあえず、ここまでの話を小説っぽく書くとこうなる。」
そうして、ここまでの話を書いたものを見せた。

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 「あの、先生、これ、下手な気がするんですけど。ってかさ、気持ち悪いこと考えないでくれる?」
なんだとコラ。
「あー、いいのいいの。スルっと読めるのが大事なんだからさ。比喩表現が多いものとか、なんかそーゆーのを読みたかったらハルキの読みゃいいんだから。ってか、僕の作品読んだことないのになんで僕の授業取ってるのよ。読んでたらその感想は出てこないと思うけど。」表情に出ていなかっただろうか。まあ、いいけど。
「はー、適当なんだねぇ、作家様ってのは。アンタこそなんで、わっけわかんない授業やってんのよ。篭って小説書いてなさいよ。下手でもなんでも書いたら売れるご身分なんだから。」
 なんか酷いことを言われてる気がする。まあでも、この子にとっては事実だから仕方無いか。やっぱなぁ、教えるの、一対一の方がいいわ。僕に好きに喋らしたら、そりゃまあおかしなことになる。小説の書き方を教わりに来てるのに、坐禅やらせるわけだしな。いや、重要なんだよ、坐禅。

「言うほど金にならないんだよね。ま、いいけど。で、あれだよ。何書きたいの?女と女の恋愛についてでいいの?」
「え、金にならない?まあ、そうか。ダッサイ服着てるもんね。どーせ2000円未満でしょ?はー、先生モテないんだろうな。でさ、女と女ってのはそうだよ。ちょっと年の差がある女性との素敵な恋愛の話。」
「いいね、それ。」と、僕は即答した。いつもより早く。

 「でね、その年の差のある女性ってのは母の親友で、母はその親友と喋ってる時だけ良い顔してるの。父と喋ってる時は……。ずっと怒ってた。でね、私がさ…」
「私?」
「あ、いや、主人公がさ、」
誤魔化しやがった。
 
 「その親友と大恋愛するの。紆余曲折を経て。ひざまくらとかしちゃうわけで。あー、想像しただけで……。キスは想像するだけでも恥ずかしい。」
「あー、よかったね。で、その親友さん、レズビアンなの?」
「わかんない。母にはベッタリ触ってるから、そうなんじゃない?知らんけど。」
「知らんけど。」
関西人?いや、僕のが感染っただけか。いや、こいつは実は、授業を聞いてる?

 「ま、いいのなんでも。とりあえず、ハッピーエンドにするんだから!」
「そうか。それがいいよ。僕が書くと、なんでも後味悪く終わる。」
「だよね、知ってる。そんなわけだからさ、教えてよ。」
はぁ、読んでるのかよ。じゃあ、なんで僕に訊くの?ま、いいけどさ。

 「好きに書けばいい。それだけ。」
「は?」
「いや、だからさ、少しでも書いてくれれば、どう書いていいか教えられるからさ。書いてよ、今。いつやるのか、今でしょ。」
「先生、それ、古いよ……。原典を知らないんだけど……。」
あれ?オサムちゃん、もう古いの?ま、いいけど。

 「一番書きたいシーンはどこ?」
「キスシーン。いや、書いてもアンタには絶対に見せたくない。絶対に。絶対に嫌だ。」
「なんでだよ……。」
呆れる僕と、どこかオカシイ女の子。少女漫画でこういうシーンはある気がするが、その線が無いことに安心している。この子は、女が好き。捻じ曲げれば男好きにもできるけど、そんな野暮なことはしない。

 「じゃあ、一番書きたくないシーン。」
「死んじゃうシーン。」
「じゃあ、そこを書こう。」
「嫌だよ。なんでさっきから嫌がらせばっかするわけ?もういい、帰る。」

 本当に帰ってしまった。まあ、人生とはそういうものだ。「野球」という訳語をつくったのが正岡子規でなかったように、正しいとされていることは、簡単に崩れ去る。まるで、蹴っ飛ばされた積み木のように。

 玩具屋で泣いている子供のことを思い出した。人生は上手く行かないからこそ面白い。そうでなければ、神は、そして、脳は、こんな世界を作らない。このことを学習してくれていたら、とも思う。


 あの子にこの文章を手渡す予定だから(もし次の授業に来たら、だが。)、小説の書き方に関連する話を。この子や、オモチャ売り場で泣き出す子供のように、あなたが作ったキャラが勝手に喋り始めることがある。この会話がそうであるように、実際の会話というものは、そういうものだ。
 この世に「神の代弁者を名乗る人物」にとって都合の悪いものが溢れているように、全て望んだ通りの会話などというものは存在しない。流れというものがあるからだ。野球漫画でも、絵の出来次第で試合の展開が変わることがある。当初の予定などというよりも、流れの方が重要なのだ。

 もし、流れを無視して書いてしまうと、それはリアリティに欠けるものになってしまう。あるいは、その小説が人工物であることを、読者に意識させてしまうだろう。それもそれで、悪くはない。不自然さを楽しむための文学というものも、この世にはたくさんある。
 どうするかは、好みの問題である。そして、この世はグラデーションである。濃淡は、場面毎に調節してもいい。あるいは、調節”されてしまう”のだが。

 では、最初の一行をどうしても書けないらしいから、一行目だけ授けておこう。

 「快楽のために生きるのか。生きるために快楽があるのか。それとも……。」
僕が書いた小説の最初の一行目だ。微妙に違うかもしれない。その後に何を書くのか。それを考えてくれれば、何か思い付くだろう。

 それでは、次の授業か、次の次の授業で。

小説「何故、作品を創るのか」

「お前は何故、作品を創るんだ?」あの女がそう訊いてきたのを思い出した。思い出した。なんて答えたっけ?今の答えは、

「僕が僕をみるため。」

思い返してみれば、いつかの、確か、夏だっただろうか。あの日の僕はどうかしていた。描いた絵を、どこかに投げ捨てていた。屋外のどこかだろうか。そうしたら、それを見ていたあの女が、慌てて止めてきた。
「やめるんだ!私が買うから!止めろ!」
「あんたに何がわかるんだよ。こんな絵の中に、俺はいない。こんな絵を手元に置いておくのが、いや、この世に残っているのが嫌なんだ。だから、葬る。」
「お前がどうとかはどうでもいいんだ!お前に価値は無いが、この絵には価値がある!お前ごときが何てことをするんだ!」
「なんだよそれ!」
捨てられたはずの絵を拾う。拾われた絵を抱き抱えて、あいつが何か言っている。僕に聞こえない声で。

ふと立ち上がると、これから捨てるはずの絵を僕から強奪し、さっきの絵とともに車の中に丁寧に仕舞ったようだ。

そして、スーツケースを持って、僕のところに来た。

「受け取れ。」

スーツケースを開けると、諭吉の大群がいた。

「それで足りるか?」

なんだよこいつ。足りるか?じゃねーよ。俺がいつ売るって言った?と思っていたのをなんとなく思い出す。
ああ、恩人だな。この人は。まあ、当時は困っていたがな。意味わかんねーもん。

で、この後あいつは......。

「まあ、本当は捨てられるはずのものだから金なんて渡さなくてよかったんだろうけど、お前には、まだまだ絵を描いてもらいたいからな。良い画材があれば、もっとお前を出せるだろうな。お前が描いた絵ならなんでも買うから、何かできたら連絡してくれ。」

そう言いながら、車の助手席に乗った。そして、どこかに行った。あれ?連絡しろって、どこに?


家に帰ってから、気付いた。いつの間に、ポケットに名刺が。手品かよ。で、名刺には名前と、メールアドレスと、電話番号だけ。なんという名刺だ。役職とか、わかんねーじゃん。まあ、いいや、電話してみるか。

「もしもし?誰?」

あ、出た。

「さっきの絵の者だけど。」
「ああ、さっきの。何の用だ?絵なら返さないぞ。もしかして、もう描いたのか?確かに、お前の絵、時間かからなそうだからな。まあ、描くのに掛かった時間なんて、関係無いけどな。」
「そうじゃなくて、さっきの、お前には価値が無いが、絵には価値があるって、どういうことだ?そして、何故あれが、俺の絵だとわかったんだ?」
「お前は、何故、作品を創るんだ?」

何故?そんなの、決まってるじゃないか。
「自分を表現するため。」
「ああ、それじゃあ仕方無いな。あと、暴言吐いて済まなかったな。あれはな、絵を捨てている時のお前、そして、何かにのめり込んでいる時以外のお前に言ったんだ。今もそうかもしれないな。お前の知らないお前を垣間見て、逃げ出したくなったお前が、最低なんだ。そして、絵を描いてる時のお前は、最高なんだ。普段のお前は、その最高のお前とは違うお前なんだ。わかるか?」
「日本語で頼む。」
「日本語だろ。いや、まあ、今のお前にはわかるわけないだろうな。そりゃ、そうだよ。あ、そうだ、そのスーツケースの金を使い果たして困ったら、お前を私の家に住まわせてやろう。良い暮らし、というか、面白い暮らしならさせてやる。お前は、絵だけ描いてればいい。」
「やだよそんなの。もういい。さようなら。二度と関わらねーよ。さようなら。」
「おい、待...」

なんだよもう。

いや、まあ、その2週間後には同居が始まってたんだけど。そして、僕の中の「俺」はどこかに行った。

ああ、あのお方がドアを開けた。なんだよ、人が思い出に浸ってる時に。まあ、その思い出とやらを作った張本人なのだが。
「おいお前!画材買っといたから、何か描いておけ!私は出掛ける。飯はいらない。っていうか、3日くらい帰らないから、それまでには何かしら仕上げとけよ!お前の飯代はリビングに置いておく。何か買って食え。飯作りは休んで、描け。」

はあ、なんだ、また何か描くのか。もういいじゃん。十分描いてきたよ。でもまあ、たまにはいいかな。僕に、変化した僕を見せてあげないとな。

「はいはい、行ってらっしゃい。」
「行ってくる。」

はあ、キャンバスとかいうものに触るの、何年振りだろう?




ああ、やっぱり、面白いな。

私が小説をどう書いているのか

聞こえたまま書いている。のだが、そのままだとなんか変な時は形成している。

「実話を元に書いているのか」と訊かれたことがあるが、実話からはほど遠いところで書いている。実話が、書けるような面白い話なら、たぶんエッセイを書いているだろう(職質してきたお巡りを技(合法)でビビらせたら面白かった話とか、元カノについての諸々は面白いと思うが、書きたいかと言われると微妙だし、リスクが大きい)

まあ、それはいいんだけど。結構重要なことがある。あんまり風景描写をしていないことだ。なぜか。風景描写があまりに細かい場合、「挿絵を入れるか、漫画でやってくださる?」と思ってしまうからだ(私が)。全く知らないものを人はイメージできない。全く知らないものが組み合わさっていると、特に。

某小説を「チノパンってなんだ???」と思いながら半分以上を読み進め、そして、気になって検索したことがあった。服に興味が無いことも、要因としてある。

代わりに何をやってるか。「一人称の人物の頭の中のひとりごとを、ひとつ残さず書く」ということである。漫画でこれをやると、「文字が多くて読みづらい漫画」ができあがる。まあ、あまり頭の中でひとりごとを言わない人物であれば、この限りではないが。

結局の所、小説でやりやすいことをやっているまでの話だ。


ちなみに、「架空の人物のエッセイなり日記を書く」という作業でもあるかもしれない。日頃はできない、虚言をいくらでも吐ける場なのだ。

ということで、早速、短い小説を一本書いてみると面白いだろう。ぜひ書いてみてほしい。別に、人に見せなくてもいいから……。

painlessmental@gmail.com



追記

女将だかご主人様が出てくるシリーズについては、「こーゆー生活したいなー。こーゆー女、どこにいるんだ?」と思いながら書いていたりする。

短めの小説 『かわいい妹』

 「おにーさまだーいすきー!」
「はいはい。」
この子はというと、女将の恋人で、確か、26歳。この子?まあ、そこはツッコまないでほしい。誰が読んでるんだか知らんけど。
 この子は我が女将のことを「おねーさま」と呼んでいる。まあ、つまるところ、僕と女将を兄妹あるいは姉弟として認識しているらしい。いや、知らんけど。

 なんか知らんけど、色々とあって幼児退行しているらしい。そして、女将がその子を「幼児退行したまま幸せにする」という芸当を見せ、ここにこのようにこの子が存在する。うーむ、女将はロリコン趣味もあるのか。いや、どうなんだ?まあ、いいやなんでも。でもなぁ、女将が逮捕されたら、僕はどうなるんだ?
 
 さてさて、僕は女将の恋人からよく見られていない。「敵視されている」と言っても過言では無い。まあ、そりゃそうだろう。同居してるんだから。僕が女将を穢している、とまで言われてたり、言われてなかったり。
「なぜ男なんだ」という、どっかで聞いた台詞まで散見するし、なんかもう、メチャクチャである。たまげたなぁ。
 
 そんななか、この子だけは僕に好意を示している。優しい大人なら誰でもいいんじゃないか、とも思う。まあ、僕も別に優しいわけではないけど、そんなに有害人物ではなかろう。少なくとも、家事だけやってれば金が貰えるこの環境下では。

 と、そんなわけだが、女将からは釘を刺されてる。「その子に触ったら脚を折る」と。こわい。向こうから触ってきたらどうするんだ。それに、こんな綺麗な髪を前に触るなって無茶だろう。

 ということで、頭を撫で回している。嬉しそうに、緩んだ表情をこちらに向けてくる。はぁ、生きてるって、いいな。
 
 そういえば、僕は今後、親になることは無いんだろうな。まあ、そりゃそうか。その方が良い気もする。なんと言っても、凄い人の家来として、毎日女将の金で買った葉巻を吸っているのだから。これが妻がどうとかなったら大変である。もう、やってられないだろう。

 そんなわけで、僕は現状維持を望むことにした。まあ、家事ができなくなったら捨てられるんだろうけど、そん時はまあ、誰かがどうにかしてくれるだろう。してくれない程度の存在になってしまったのなら、別にどうでもいいし。
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